2026/01/14 12:10




久しく文章を書いていませんでしたが、たまにご質問いただく内容があるため、この機会に整理しておこうと思います。

今回は、販売時の表記方法についてです。

1.シードリング(Seedling)


「シードリング」は、いわば交配・交雑(ハイブリッド)です。

細かな定義の違いはさておき、最終的には種子から増やした個体を指します。

私自身も多くのハイブリッドをリリースしてきましたが、最近では ‘Red Spider’ × pap. A+ や、’Red Dark Phoenix’ x RL self などが人気ですね。

2.カット/クローン(Cut / Clone)


「カット」「クローン」は、親株の一部をカットして増やした個体を指します。アンスリウムの場合、親株から出た脇芽を外して増やすケースもこれに含まれます。

一概には言えませんが、同一遺伝子を持つ個体を非組織培養で増やした場合、多くのセラーは「カット」として販売している印象があります。ボトムカット、ミドルカット、トップカット……いずれもカット増殖です。

3.OG(オリジナル)表記について(海外セラー)


海外、特に東南アジアのセラーでは、カット個体をすべて「OG(オリジナル)」として販売するケースが見られます。

ただし、これは本来の意味でのオリジナルではなく、「親株からのカット」という意味合いで使われていることが多いため、ご注意ください(バッチネーム個体のカットにも用いられる場合があります)。

4.division 表記について


「division」という表記も、比較的よく見かける言葉です。私自身も頻繁に用いていますが、(言葉の使い方には個人差があるものの)私は自分だけが持っている個体からのカットという意味で使用しています。

たとえば Blood Moon の場合、流通している個体はすべて同一遺伝子ですので、「カット」「クローン」として販売しています。これは、対価さえ払えば誰でも持てますよね。

一方で、私自身が作出したハイブリッドでキープしていた個体をカットした場合や、AOS(最近はオリジナル個体が流通し始めているため、今後は表記を変更すべきかもしれません)、Red Crystallinum(NSE)、RVDP などについては、もともと私、もしくは一部の仲間の手元にしか存在しなかった個体です。

これらについて販売する場合は「division」表記としています。

5.カット/クローンと division の違いについて


「カット」「クローン」と「division」の違いは、最も分かりづらい点かと思いますが、私は上記のような基準で使い分けています。

今後の商品選択の際の参考にしていただければ幸いです。

6.TC(メリクロン)について


「TC(=メリクロン)」は、いわゆる組織培養です。

アンスリウムはTCで量産しにくいという話をよく耳にしますが、韓国で実際にアロカシアやネペンテスの組織培養を行っている人物に確認したところ、この噂は事実のようです(ちなみに、私はTC肯定派です)。